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・DISCUS BREEDERS CLUB OF JAPAN (略称:DBCJ)
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◆ディスカスの故郷アマゾン探索!
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adlers13さん
第七話 デポ その一
ストック場をデポといいます。
現地では「〜AQUARIUM」と名前がついていることが多いので、私たちの中の言葉かブラジルでの言葉かもしれません。
デポでは大体どこも水深の浅い水槽又はたたき池?にてストックしています。
デポにより若干形は変わるものの、どこも投げ込み式フィルタ(写真7-1、7-2)が使われていました。
7-1
7-2
貯め水は炭で濾過しています(写真7-3)。
これも見てくれ違えど、原理は一緒です。
デポの末端の従業員には魚に対する愛着は感じられず、
従って知識も最低限のものしかないでしょう。
経営者にしても、商品は死なないように生かしておけばいいのです。
(注1)
しかし驚いたのはディスカスなど水温・水質関係なしにいきなりドボン!
同じアマゾンとはいえ、採集地とデポのある街ほど離れれば、必ずしも同じでないはず・・・?
(少なくとも輸送による水温の変化は考えられます。)
ストックタンクは水かさが少なく、
背鰭すら伸ばせないところもあります(写真7-4)。
しかしこれとてまだ良い方で、テフェだと横になるくらいしか水を入れないそうです。
魚が自らぴちゃぴちゃするので、エアーがいらないそうです。
(ちょうどProFileに載っていましたね)
余談ですが、丸2日かけてはるばる日本に来た時も、
いきなりドボン!
そ、その水、井戸水でpH8を越え・・・
それでも魚は元気にしています(注2)。
見てる私が失神しそうになりました。
話は戻り・・・
デポに入荷した魚は、
まず塩と抗生物質に漬けられます。
某デポの処方です(写真7-5、注3)。
スペイン語ですがだいたいは・・・
下のCLORANFENICOLはどうやら日本では医薬品として認可されていない物質のようですが、
その名前から推測して・・・なぜ?
しかしどの種類の魚も一様に薬品に漬けられているようです。
大体どのデポでも(草食種を除く?)近くのドブ川で採れるイトメを与えているようです。
相当汚いドブですし、
デポの排水も流れ込むことでしょうから、
耐性菌ができていることも考えられます。
「ワイルドには雑菌が着いている」
実が人間がわざわざ感染させているのではないでしょうか?
そして並ディスカスの扱われ方は・・・?
ここ、ピラニアもいます(写真7-6、注4)。
そして黒くてうねっているの、
何だかわかります?
コイツです(写真7-7)。
見てる私がシビレました。
まあ、ここまで酷いところも珍しいですが。
注1:産地表示は大丈夫・・・?
注2:水合わせが不要と言っているのではありません。
注3:ディスカスの新規導入トリートメントに薬の使用を推奨しているのではありません。
注4:ピラニアは意外にトロく、なかなかエサとなる小型カラシン等を捕まえることができません。 それにとても臆病です。
「アマゾン川では一部の場所でしか泳げない」
少なくともこれは正しくはないことです。
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